ロビンの囀りに寄せた四つ詩と鳥に寄せたぼくの詩

ロビンの囀り 第二章に入る前に掲載されている詩をたのしみ、
四季折々に変化するロビンの歌を詩人たちはどう耳傾けたのかイメージ!
過日行った高槻市にある淀川河川敷で、周辺の騒がしさから心離れて、
青い空を仰ぎ見、ぼくはヒバリの囀りと動きを毎年のようにたのしんでいる。
普段でも、ベランダに立って、スズメなど鳥たちの歌と舞をたのしませてもらっている。



朝のあいさつ

鳥たちのさえずりで知る
朝の目覚めは至福のとき

生きていることのよろこびと感謝
心地よい感動に目覚める

一日のはじまりを飾る
しあわせへの静かなファンファーレ

明日もまた今日と何も変わらぬ
朝のあいさつが耳に届きますように

           hagetaka


秋

そして今、屋敷に続く農場で、
ロビンがやさしい高音で囀っている。
           ジョン・キーツ

真冬

まだロビンは囀っている、しかし今は
張りのない抑えた歌に甘んじている。
独りでいることに満足し
小枝小枝と休んでは、また飛び移る
小枝の垂氷(つらら)を揺すりつつ、
垂氷が枯葉の間でふれ合って
静寂の穏やかな音をそえ
無音の世界を引き立てる。
           ウィリアム・クーパー

早春

葉を落としたままの枝のロビンよ、
鳥々の王、お前は何とよく囀ることか。
           W・H・デービス

夏

空高く陽気なヒバリは朝の歌、
ヤドリギツグミがそれに答え、
ウタツグミも合わせている、
クロウタドリは声高に、
ロビンはやさしく歌っている、
鳥たちのこの歌声は、明るい夏の日の歓喜に、
素晴らしく調和して。
           エドモンド・スペンサー