親と子の名曲コンサート「音でつづる音楽史」チラシ制作
自由な発想で、信頼されてデザイン表現するのはたのしいです、
クライアントは、何かと細かい注文が多いものです。
まかせられると、いい仕事ができますし、創造に打ち込めます。
ロットリング・ペンで、いろんな資料から線画を起こしました。
たのしく制作できたのをいまでも鮮明に覚えています。
こういったイラストを描くと必ずといっていいほど、
キリンビールのキリンのイラストのなかに「キリン」の文字があるように‥
ぼくのサインをどこかに、こっそり、埋め込むのです(笑)
ホルストのセントポール組曲より終曲に胸弾み躍らされました。
イギリス・ルネサンス時代に流行したフォークダンスのメロディーの主題が
最初から最後まで小刻みに弦を振るわせ繰り返されるのとは対照的に、
だれもがよく知ったあのグリーンスリーブズの曲が流れるように絡み合ってくるんです。
はじめは、さりげなく弱く小さく入ってきて、のちに大きく力強く響き渡ってきます。
話が脱線してしまいました。
こんにち、指揮者や演奏者の写真がクローズアップされ、
エンタテインメント化する一方ともいえる音楽業界。
手前みそで恐縮ですが、こういった手間暇かけたチラシで、なおかつ、
シンプルな黒・赤・白で強烈にアピールしたものは、
なかなかお目にかかれなくなったように思えて悲しいです。
予算優先で、切りつめたい気持ちは重々わかるのですが、
同じ創造する人間同士、本物志向をどこまでも目指したいとぼくは思います。