たんぽぽの仲間たち【ブックレビュー】

 
たんぽぽの仲間たち
1996
三五館
山元 加津子
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宇宙の創造者と友だちのような詩人の大ちゃんや
夕日色の浴衣を嫁ぐ姉さんにプレゼントしたきいちゃん

おふたりの兄弟や両親、先生方、社会とのかかわりを
大ちゃんの詩や山元加津子さんの話から知っていましたが

おふたりはもとより
詩や話のなかに登場してくる多くの友だちのことも知りたいと思いました

この本を通してたくさんの友だちやそのかかわり合う社会のなか
家庭や学園生活を一緒に体験させていただいたようでうれしいです

かたよることなく、いつもわけへだてのない
ひとりでは生きていけない、互いに支えあい、助けあい、かかわりあう
それでいて、ひとりの個性をしっかり認め合い
その芽を摘むことなく、大切に伸ばしていきたいものです

多くの人は、嫌らしいといいますが
ふれあうこと、手をつなぐこと、抱き合うこと
そうしないことより、そうすることで
わかり合え、ゆるしあえ、寛大なこころを養い育てるものがあると
信じていますし、実際に実感として、からだで、それは知っています

人を愛したら、片時も離れずに一緒にいたいと思います
相手のことをもっともっといま以上に知りたいと思います
たとえETの例のシーンのように、人差し指と指を合わせる
それだけでも、温かい血が、気持ちが伝わり合うように思います

指と指を合わせる、あいさつをしっかり交わすこと
相手を思い遣り、相手のよろこぶことで
しあわせを感じ、あしたへの勇気と希望がわいてくる生活をしたいです



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