冥途【ブックレビュー】




金井田 英津子さん作品の追っかけをしています
「ねずみのよめいり―日本昔ばなし (日本昔ばなし)」
にはじまり
「猫町」
「夢十夜」
「三まいのおふだ―日本昔ばなし」
そして、この「冥途」

金井田 英津子さんの画に寸分の隙もありません
いつもどこかで、また、毎回、目にするたびに
新鮮な発見と感動があります

金井田 英津子さんの画を通して
自我が表出してくるのか
はたまた、無知を露呈させられるのか
己の好奇心の有無、発掘の時空間のようです


「烏」のなかの灯りをもつ男の風呂の中に射した姿画
「件」の群衆の各種表現、とりわけ逃げ散る表現
そして、表紙にもなっている百けん件の肖像画!?
「冥途」のビードロの毀れ散る瞬時の画

カラフルな黒(墨)の奥深い表現に感情が生きています

妖艶な墨は、ここでも、健在で感動に容赦はありません



星5つ(評価:星5つが最高、星1つが最低)