ヤマトタケル (FOR BEGINNERSシリーズ)

 
ヤマトタケル (FOR BEGINNERSシリーズ)
鈴木 邦男, 清重 伸之
現代書館
2004年7月
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鈴木 邦男著「失敗の愛国心 (よりみちパン!セ 34)」で、この本を知った。この本との出合いがなければ、この本も、古事記日本書紀も、もちろん、ヤマトタケルのこと等々、何も知らずに、この国を、この世を去っていたのかと想像、出合えたことに、感謝しています。

「失敗の愛国心」でも、そうでしたが、世界の視野からも、たくさんの考察を展開していただいているので、日本史よりも、どちらかといえば、世界史の方に興味をもち、少しは神話など知っている私にとっては、関連づけた理解の助けになり、より興味深く読ませていただけた。

清重伸之さんの絵(イラスト)でも、多くのことに思いめぐらせ、考えさせられ、助けられ、うれしいものになった。

鈴木さんの文(メッセージ)も、清重さん絵も、想像を大いに掻き立てられ、この本の何倍も、たのしい世界が自分の中で繰り広げイメージされ、その考えること、イメージすることで、私自身の人としての奥行きが増したように思います。

行間を読むよろこび、自分なりの推理もたのしめばいいといった感じで、おおらかな雰囲気がただよっていて、押しつけがないのも大いにたのしませてくれた一因のように思った。



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