イギリスだより (カレル・チャペック エッセイ選集)



これより先に読んだ
チェコスロヴァキアめぐり」もそうだったのですが
Google EarthPanoramio、そして一部ですがYouTubeを使ってたのしみました

時間はたくさん必要ですが、おもにGoogle Earthで地形地図を追い
Google EarthにリンクされたPanoramio画像やYouTube動画を眺め
この「イギリスだより」ではまるで
チャペックと一緒に旅をしているかのように大いにたのしみました

これからは、本から離れて、Google EarthPanoramioの世界へ
自由な時間に一足飛びにイギリスに渡り
さらに現実にできる日を夢見ながら旅を続けていこうと思っています

イギリスの田舎は、仕事のためにあるのではない。それは、目の保養のためにあるのだ。イギリスの田舎は、庭園そのもののように緑にみちて、天国のように汚れを知らない。<カントリー(田舎)より>
また、このあとに続く5行を読むと、もう、無性にイギリスに行きたくなります(笑)

イギリスをほめてばかりではありませんが、それほど、イギリスに魅せられてしまいました

チャペックの本をたくさん読んできて
もちろんチャペックだけのことではありませんが
そしてそれは毎回ですが、読んできてことの「点」の記憶が
ここでさらに「線」へ「面」へと理解されていくのがたのしいです

チャペックと交流のあった著名な作家さんたちの人間描写と似顔絵スケッチは最高傑作です!
似顔絵だけでなく多くの風景や建物、羊や牛など、絵はとっても素敵です

彼の長編小説!?「クラカチット」(青土社)の表紙絵を『自然史博物館にて』に
さらには、「流れ星」(青土社)の表紙絵を『巡礼、大聖堂を歴訪』に発見
また、チャペックの観察眼とデッサン力のすばらしさを実物写真と照会、大いに感動しました
湖水地方』の公会堂の絵が Lake District / Keswick
『港』の灯台の絵が Light house in Plymouth

特に優先してケンブリッジに、次にオックスフォードの川か運河にたたずんで時間を過ごしたい
その他、寄り道が容易(笑)なのを幸いに、Google Earthネス湖などの位置確認等をたのしめた

つまらぬことですが冒頭の『カレル・チャペックのイギリス周遊経路略図』で
ケンブリッジとオクスフォードの位置が間違って入れ替わって表現されていました


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