「生活の豊かさ」日本は世界11位に後退

「生活の豊かさ」日本は世界11位に後退

 【ニューヨーク=大塚隆一】国連開発計画(UNDP)は7日、世界177か国・地域の生活の豊かさを比べた「人間開発報告書」を発表した。

 日本は前年まで5年連続で9位だったが、11位に後退した。

 ベスト3はノルウェーアイスランド、オーストラリア。以下、ルクセンブルク、カナダ、スウェーデン、スイス、アイルランド、ベルギー、米国と続いた。アジアでは香港が22位、シンガポールが25位、韓国が28位に入った。中国は前年の94位から85位になった。

 報告書は一人当たり国内総生産(GDP)や平均寿命、識字率などから生活の質を示す「人間開発指数」を割り出して比較した。
(読売新聞) - 9月8日0時54分更新

こういった比較は、ずいぶん難しいように思う。数値から割り出しているが、「生活の豊かさ」実感度合いは、個人差もありその較差はまちまちだろうし、満足度も人それぞれ違うだろう。この報告の注目点は、各種指数から割り出してもなお、「後退した」ということだと思う。

世界のことをしらないけど、TV映像などで目にしている情景、メッセージから判断して、こんなもんじゃないよ、もっともっと下位だよ!って、ぼくは思ってしまいます。どうでしょうか。

ぼくが「生活の豊かさ」の観察眼として重視しているのは、「子どもたちの目の輝き」度です。
「生活の豊かさ」すなわち未来が、子どもたちの目のなかにうかがいしることができます。
子どもたちの目は、なにより如実に多くのメッセージを語っているように思えてなりません。

指数では、いつでも、たとえ下位に位置づけられても「生活の豊かさ」を手にしようという希望に燃えている子どもたちの目は遠くを見据えていて輝いています。

それにひきかえ、日本の子どもたち、とりわけ都会に住む子どもたちの目は遠くを見る目をもっていないように思えるのです。また、多くの大人が子どもを自分の所有物のように扱っているようにも思います。学習塾の前に立ち並ぶお迎えの大人どもや車をみると、家族としての「生活の豊かさ」活き活き、たのしい家庭生活の実現をしているの?って思います。

身体を鍛えるとき、センス・オブ・ワンダーを磨くときは、子どもの、このときをおいてないんだよ!一緒に、素敵な時間を過ごしなよ!いっぱい話をし合いなよ!五感で感動することで「生活の豊かさ」を育て、はぐくみやしないなよって思うのです。