『恙なしや』(1983年1月1日)

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 『恙なしや』1983年1月1日


      すべてはすぎ去るものならば、
      すぎ去るかりそめの歌を作ろう。
      私たちの渇きをしずめる歌ならば、
      私たちの存在のあかしともなろう。

      私たちから去っていくものを
      愛と巧みをこめて歌おう。
      すみやかな別れより
      私たちみずからがすみやかな存在となろう。

                        リルケ



      作品がそこにある
      時が止まったあかしがある。
      私の分身よ、ひとり歩きするがいい
      おまえはすでに、私のしかばねだから。

      創らねばならない、そこに
      時が動くあかしがある。
      創りつづけねばならない
      私は時間の彫刻師だから。

                        hagetaka(笑)
                        1983年1月1日