遊び心(2004.08.01)

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夏の夜の風物詩にすっかり定着してしまった。
花火たけなわ!
地下鉄車内で、浴衣姿の若い女性が足を組んで、彼氏にずいぶん斜めの体勢で、もたれかかって寝込んでいる。彼氏はというと、何という表現があるのかしらない、ジーンズを膝あたりまで股下をだらりと垂らした、よく見かける恰好で、腰の位置が座椅子の中央になるだろうか、股を開き、目をつぶって座っている。君も浴衣姿でいてくれよと思う。「坊ちゃん」の夏目漱石が、この光景で小説を書けばどうなるのだろうと思う。

花火・・・・・
昔々、Macintoshは、よくフリーズを起こしました。突然、爆弾の絵が出てくる。導火線のついた黒い球体(花火玉)、まさしく爆弾イメージ。音もなにかついていたと思う。
起動時に不具合があると、ディスプレイの中央にサッド・マックといった両目を×印にした泣き顔の絵(アイコン)が出てくる。また、致命傷的な症状の時にはベートーベンの♪♪ジャジャジャジャーン♪♪といった「運命交響曲」のテーマ曲が流れた。
起動ディスクがどこかわからなくなると、?クエスチョンマーク入りのフロッピーディスクの絵が
これもディスプレイの中央に確か点滅しながら、どこにあるのと合図を繰り返し送っているように思ったが。システム・ディスクをフロッピーディスクドライブに入れてやると、認識して「ありがとう!わかったよ!」って風に笑顔の絵が出てくる、ちょうど、この写真のような表情。
通常に問題なく起動すると四角囲みのなかに筆書きのマックとキーボード、マウスの絵が描写され、その横に、 Welcome to Macintoshと起動終了まで表示される。いろいろOSによっても微妙に異なり不確かな記憶だが。

誕生日や、正月元旦は、思わずにっこりさせてもらえる。マックが人間に、よき伴侶に思える瞬間だろうか。コミュニケーションを図っている感じがするときだろうか。

この写真はというと、いわばマスコットぬいぐるみ。手のひらサイズくらい(横95×縦150×奥行80mm)のもの。
はっきりいって値段は高かった。当時マウスパッドもずいぶん高価なものだった。高価といえば、なにもかもそうだが、128 MBのMOが出てきたとき、そのMOメディアが一枚一万円したのが忘れられない。だから、いまだに、私の頭の中、MOメディアは一万円なのだ。それもNakamichiブランドしかなかったように記憶している。

で、このぬいぐるみのマニュアル、いまはなくして手元にないが、実にたのしいものだった。もちろん英語表記。あと後述のほかの使用方法が二.三項目、記されていたと思う。

このぬいぐるみは、前述の爆弾が出てきたときなど、腹の立つことが生じたら、決して、マックを床に投げつけて叱るようなことはしないで、代わりにこのぬいぐるみをマックに、ディスプレイに投げつけてくれというものだった。

(2004.08.01)


【写真:Smack-a-Mac
側面も、上面も、とりわけ裏面も商品に忠実なイラストが施されている。次は、いつか裏面の写真をアップしょう。