ルネ・マグリット 〔骰子の7の目 シュルレアリスムと画家叢書〕

 

 
ルネ・マグリット 〔骰子の7の目 シュルレアリスムと画家叢書〕
2006
河出書房新社
ルネ・パスロン, 巖谷 國士



 

翻訳冊子と、画集末尾に掲載されている
「単語と図像」から
ひとつの物はそれほどその名を所有していないのだから、もっと適わしい別の名を見つけることはできない。
別の名がしばしば図像の代りをすることができる。
図像は或る命題のなかで単語の代りをすることができる。
或るタブローのなかで図像と単語とは別々に見られる。




と、この画集にはこれらのメッセージとイラストとが18イメージ記されています。
活字と自筆のものと並列に掲載されています。
これだけで、十分、フランス語!?がわからなくても、伝わってくるイメージの世界があります。

『単語-物-図像の交互往復関係』と記された世界をたのしめた。

平面デザインから動画まで、空間芸術を創造してたのしめたように思う。また、この収穫は、これまでやってきたように、どこかで必ず生きてくるのだろうと思う。

インターネット検索しても、ずいぶん、作品画像にめぐり合えた。
ぼくの育った時代には、こんな豪華な作品に出合うことはどんなに困難だったことだろうかと、こんにちの、ある意味、豊かな情報収集できる環境を羨ましく思う。
これから創造できる別な時代、時間、作品があると信じたい。

よく見る、観察する、描写する
デッサン力の練磨はどこまでも求められます

ぼくの好きなルネ・マグリット作品
白紙委任
・強姦
・出来合いの花束
・薔薇を持つ女
・閏房哲学
・愛の歌
危険な関係

 

星5つ(評価:星5つが最高、星1つが最低)