とちのき (そうえんしゃ・日本のえほん 9)

 
タイトル:とちのき (そうえんしゃ・日本のえほん 9)
いまき みち(著) 草炎社 2007年10月
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幼いころのことです
暮れにもなると母親の里から
丸餅、エビや豆の入った伸し餅に混じって
茶色の栃餅が送られてきました

最初は、栃餅って、えらい苦い餅やなぁ
ようこうなものを大人は食べるなぁって!?って印象でした
それでも、粒あん入り栃餅や、砂糖をつけて食べると絶妙!
おお、大人の味やって感じだったでしょうか

大人になって、食べたくて、食べたくて
あのころ食べた栃餅を求めて探し回りました
地方へ、田舎へ行くとみやげもの売り場を探しましたが
みんな、お菓子タイプのもので、まったく違ったものです

インターネットの時代になって
やっと、本物、そう、ぼくのなかでの本物と出合いました
苦味が少ないので購入先にその旨、たずねると
ぼくが口にしたものは、よくさらしていないからだと教えられました

でも、子供のときに知った味が忘れられません(笑)

こんな思い出がよみがえってきた絵本でした

とちのきを四季を通じて観察、栃の実がなり
とちもちができるまで、とりわけ、その製法がよくわかる絵本でした

これまで、とちのきを見てもわからずにいたと思います
でも、これからは、きっと、とちもちを見れば、叫ぶと思います(笑!)



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