空の歌が響く...

 




             今夕4時過ぎの西空

             洗濯板のような雲に覆われた

             海が空にあるようだった

             青い空と白い雲が交互に

             横長に筋状に波打っていた

             白い波が次から次に

             長い海岸に打ち寄せうたう歌



             松山千春はうたった...

             空の青さは わかるけど

             空の広さが わからない



             永井龍雲はうたった...

             どこまでも続く 青空はない

             すべてのものに 限りある生命



             松山千春「窓」

             小さな窓から見える
             この世界が 僕のすべて
             空の青さは わかるけど
             空の広さが わからない
             いつか山の 向こうから
             君が手を振り かけて来ても
             君の姿 見えるけど
             僕の心は 届かない

             永井龍雲「飛鳥」

             どこまでも続く 青空はない
             すべてのものに 限りある生命
             人は喜びの日を 人は悲しみの日を
             だからともに 花で飾る
             飛鳥 遥かな旅立ちに
             あなたの魂よ 安らかに眠れ