後悔しないまえに!?...

 


ミイラのように

細く細く小ちゃく

やせ細って



死の直前



ぼくをみつめていた母さん...







享年92歳で

死んでいった

ぼくの母さんに...










母さんの唄

永井龍雲 うた
アルバム「砂漠の道」より





いつでも

どんなときにも

涙は

見せずに

皺

増えた顔に

笑いさえ

浮かべて



あなたは

何を

心の

支えにしてたの

何も言わず

働く

後ろ姿

寂しそう



私は知ってます

あの日

布団のなかで

声を

殺して

泣いてたことを



わずかばかりの

しあわせ

探してみた

けれど

母には

縁のない

ものだった

のでしょうか

・

・

・

・

・

・

・

お前が

大人に

なるまで

母さん

がんばると

胸に抱き

目を見つめ

私に

言っていた



なんに

なぜ

母さんは

死んで

しまったの

も少しで

左内輪

できるところ

だったのに



背中に

私を

背負い

歩いた

この小道



二人で

歌った

夕焼け

小焼け







最期まで

私には

涙を

見せずに

寂しく

ひとりで

死んでいった

母さん


















この唄を聴くたび

母さんのこと

力強い母さんのこと

思い出し

そして

いまさら

どうしようもないけど

ぼくの親不孝を悔いています