富岡鉄斎(2)白居易問鶴詩

白居易問鶴詩書 大正6年 82歳  (清荒神清澄寺蔵)
*書の画像省略します(←hagetakaコメント)

烏鳶(うえん)は食を争い雀は〓(穴に果:か)を争う。
独り池邊(ちへん)に立ちて風雪多し。
ひねもす(日)こおりをふみて一足をあぐ。
鳴かず動かず意如何。
 白居易が鶴に問うの詩。
 八十又(ゆう)二齢 鐵齋外史。


 烏や鳶は食を争い雀は巣を争っているのに、鶴は独り風雪の中の池のほとりに一日中片足で立って、鳴きもせず動きもしない。いったいどんな考えでいるのだろうと、鶴の孤高・脱俗の姿を高士にたとえた白楽天の歌を録している。


富岡鉄斎 仙境の書
野中 吟雪 (著)
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石油など限りある資源などを、

人はわがものにしようと相争っている。

大木はじっと一切動じることなく、

あるものは太古の昔からずっとおなじところで、

私たち人間の営みをみている。



大木は人間の愚かさをどうみているのでしょう。

私たちが目を向けているのは大木ではなく、

目先の利益利潤だけのよう。



限りある生、わずか百年のなかもみえないのかも。

『お釈迦様の手の上の悟空』の世界とおなじよう。

未来をよくすること、未来を創造することって難しいですか。