姿勢

 

からだの姿勢 → 心の姿勢 → 生きる姿勢


いつだったか、日曜日の夕刻、
地下鉄で、宝塚コドモアテネの制服を着た女の子をみかけた。
宝塚音楽学校出身かとおぼしき美人のお母さんと一緒だった。

およそ40名という少数精鋭で毎週日曜日に、
声楽・バレエ・日舞の3科目を勉強しているという。
小学4年生から中学2年生までの女子が対象。

背筋をしゃきっと伸ばしている。
なんと表情の豊かなことでしょう。
お母さんと会話する言葉と彼女の目や口元、
顔そして身体全体が完全に同期してるのが見て取れる。

彼女の存在そのものが、実に美しく輝き、異彩を放っている。
それに引き替え、周辺の乗客たち、なんと姿勢の悪いことか。
生きているといった緊張感がどこにも感じられないのが哀しい。

からだの姿勢に、その人の生涯、
人生の縮図、姿勢を予感するのは危険だろうか。