♪♪調子をそろえてクリック・クリック・クリック♪♪

このLPレコード(アルバム)に収録されている曲
禁じられた遊び
雪山讃歌
・シーハイルの歌
クラリネットをこわしちゃった
・だれも知らない
・夏の思い出
・森へ行きましょう
・小さい秋みつけた
・調子をそろえてクリック・クリック・クリック
・雪とこども
・山の音楽家
・おんぶおばけ
・はるかな友に
・チム・チム・チェリー



ぼくは、このアルバムのなかで、いちばん好きなのが、「調子をそろえてクリック・クリック・クリック」です(笑)
元気で快活、よろこびにあふれた曲です。
職人気質で仕事への愛情も高らかにうたわれています。
そして、たのしく美味しい酒に仲間とよろこびあうシーンが想像に難くありません。
こんな光景、こんな人の背中を観て育った子どもたちはさぞかし健康でしあわせいっぱいだろうなって思います。

音羽たかし・作詞/オーストラリアひつじ刈りの歌

調子をそろえてクリック・クリック・クリック
     ペギー葉山/ヴォーチェ・アンジェリカ

きょうも朝から 一日じゅう
はさみの音も 軽やかに
ひつじ刈る その仕事場に
山なす白い そのまき毛

*調子をそろえて
 クリック・クリック・クリック
 はさみの音も 軽やかに
 じまんのその手で あざやかに
 そら たちまちひつじは 丸はだか……

じまんじゃないが このはさみ
若い者には 負けはせぬ
これとにらんだひつじなら
村一番の そのうでで
*コーラス繰り返し

一日の仕事を おえ
牧場をあとに マチルダ肩に
ゆくはなじみの 居酒屋か
いざこよい ともにさかずきを
*コーラス繰り返し


 原題は"Click go the shears”またはShearer's song"で、オーストラリア名物のひつじの毛を刈る時にうたわれる歌。オーストラリアの民謡の多くは17~19世紀のイギリスの民謡で、おそらくこの歌もそうした原曲があるかと思われます。イギリスの民謡といっても、メロディーの一部があるだけで、それがオーストラリア人の100年以上の生活の間に詞も曲も、オーストラリアふうのものになってしまっていることは、民謡というものの生命や性格を理解するのに役立ちます。
 昔はひつじの毛を刈るのにジョキジョキとはさみを使ったのだそうですが、最近では電気バリカンになっているとのこと。今ではこの歌のようなのんびりした風景は見られないでしょう。(1966年)

山でうたう歌が多く収録されています。♪♪わたしゃ音楽家 山のこりす 上手にバイオリン ひいてみましょ キュキュキュキュキュ キュキュキュキュキュ………いかがです♪♪と歌う「山の音楽家」もたのしい曲ですね。