律儀なロビン...

観察してみれば、カラーリングを付けたどの雄も、自分のなわばりの中でしか囀らないということが、すぐに明らかになる。囀っている地点を地図上に記録してゆくと、それぞれの雄のなわばりの境界がたやすく決定できる。囀っているロビンを、彼らのなわばりの外に追い出すことは不可能である。観察者が鳥に近寄ってゆくと、その鳥はひきさがってゆくが、もうこれ以上は進めない彼のなわばりの隅まで行って、そこでさらに追いたてると、突然彼は観察者の頭上を飛び越えて自分のなわばりの中ほどにもどってゆく。

ニワトリを檻に入れずに、どこにも逃がさないでいられる方法がある。それは、そのニワトリを地面に放ち、ニワトリを囲むように地面に線を描いてやる、あるいは、ロープで囲ってやるというものだ。そんなことを著したものを以前読んだ記憶がある。それがニワトリだったかどうか自信はありませんが、あまり大きくは記憶に相違はないと思っている。万一違っていたらごめんなさい。もっとも、それが事実がどうか確認したわけではない。上記を読んでいて、そんなことが頭を駆けめぐった。

目には見えないテリトリー(なわばり)、不法侵入してもライバルも仲間も気づかないだろうに、律儀に約束、秩序を乱さず法を守っているロビンに見習いたいものです(笑)

そして、これ以上引き下がれないとなると、頭上を飛び越えるという必殺技が彼らにはある。当然ながら、我々人間にとってみれば、そこへ飛躍する創造性を重んじたい。人間、にっちもさっちもいかなくなったら、火事場の底力、ちょっと違うか(爆)これくらいの機転を利けせられ、知恵を働かせたいものだと思う。それにしては、気が利かない、気づきがない、無神経な人間関係、思いやりの少ない社会を多く目にする現実を哀しく思うことしきりである。


金保険料不正免除に関して国会で答弁等している、小泉純一郎首相、川崎二郎厚生労働相社会保険庁村瀬清司長官と、国家の長たる人の発言があの程度なのを知るにつけ、この哀しみと怒りの矛先をどこへ向けようや!? 平成の大馬鹿者!とは、だれあろう、お前たちのことだ!