岩尾別旅情...さとう宗幸

 

大自然のなかに流れる静かな時間

すべてが自然の創造する音色

ああ いま そんな空間を堪らなく欲している

地面から足が離れ飛んで行けないものかしら

天使なら 鳥なら・・・


岩尾別旅情

作詞・作曲:さとう宗幸


北の果て知床の
吹く風は冷たく
波荒いオホーツクに
白いカモメは遊ぶ
丘の上に咲く一輪の
エゾニューの花匂れば
茜色の空に光る
小さな星一つ

友と語る知床の
岩尾別の宿よ
静かに雨降る夜の
想い出はもう消えぬ
ランプを見つめ
あの友と旅の情歌えば
暗い夜の谷間へそっと
麗しく流れゆく

別れてゆく知床の
霧にけむる道で
手を振る君の姿は
花のかげに消えた
いつの日かまた会えると
笑顔で別れてきた
君の声が今もきこえる
その日までさようなら

君の声が今もきこえる
その日までさようなら