「バロック音楽の輝き」コンサート感想

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先週の金曜日に「バロック音楽の輝き」コンサートを聴きに行きました。

下記サイトに当日のプログラムがあります。
http://www.kcn.ne.jp/~sanpo/20050708.html

そのときのおもに前半オルガン・プログラムの感想です。

ぼくは、とりわけオルガン演奏前半を感動して聴き入っていました。

スウェーリンクの幻想曲は、
イントロの象徴的なテーマ(?)が、ぼくには、
時間を追うごとに徐々にその姿をわかりやすく表してくるようで、
ちょうど変奏曲の逆バージョンといった風に写りました。

ブクステフーデは、オルガン曲を普段耳にしているものの、
音楽の学(本質)を本質的に知らないぼくにとって、
漠然と楽想スケールの大きさを改めて感じた作品でした。
なにをおいても、とにかくオルガン音楽、
ブクステフーデって素敵だなぁと改めて思い知りました。

バッハは、もう、最高に良い気分で拝聴できました。
ソナタは、シンプルでいて高度なものを感じ取れました。
常々、ぼくがよく口にする、
Simple is Beautiful!
Simple is Best!
といったところでしょうか。
バッハのオルガンソナタ6つあるんですね。
馴染みのある曲なども転用されているようで、
他の5曲も聴いてみたいと思いました。
ひょっとして、もうすでに幾度か聴いているのかもしれませんが(笑)

前奏曲とフーガは、
今回のコンサートをぼくの目に焼き付け、印象づけることとして、
永遠に残るシーンになりました。
オルガン奏者の高田富美さんらしいポーズのシルエットで、
かわいいといえば、怒られるかも知れませんが、
音楽とは離れた、また別の魅力をいただいたようでうれしかったです(笑)

それにしても圧巻、スケールの大きな魅力的な作品と演奏でした。
フーガというのは厳格な(表現不適切かも?)音楽的法則に基づきながらも、
自由な音楽的展開が図られ、それに伴う対位法的技術が要求されるとか。
このことは、おのずと表現する奏者のテクニックにも求められることになるんでしょうね。


後半ヴィヴァルディの協奏曲は、リュートの美しさがきわだった作品。

コレッリソナタは、ぼくの耳には不協和音として響いた。あながち、
ぼくの耳が誤っていないようなことが、打ち上げでも話題になって、わかってよかった。
この作品のなかのどこかははっきりしないが慣れ親しんできた曲が出てきてうれしかった。

テレマンの協奏曲は、リコーダーやリュート、オルガンが巧みに絡んでいてたのしめた。


打ち上げの席でも話題になったことをご紹介します。
観客に背を向ける音楽家は、オルガン奏者と指揮者ぐらいなものかなぁって談笑しました。
ピアノ奏者が斜めになることはあっても、案外考えもしなかったことで大発見でした。


自分のなかで、知らないことや知りたいことがたくさん出てきて、
前奏曲リュートの意味や歴史的変遷等、たくさんの学習をする機会に恵まれた。


ぜひ、お近くの方で、聴いてみたい、興味がある方は、
11月11日(金)7:00pm-、奈良・大和西大寺・秋篠音楽堂での
次回コンサート「風の音楽」に足を運んでいただけるとうれしいです。
http://www.kcn.ne.jp/~sanpo/


ぼくは主宰者と演奏者および関係スタッフみなさんとは旧知の間柄です。
「音楽の散歩道」のコンサートづくり(コンセプト)を応援しています。
ここのロゴマークやチラシ等を制作させていただいてもいます。
ぼくのクライアントでもあります。

【写真:宝塚ベガホール前ベンチ】