こんな私が大嫌い!(よりみちパン!セ)



中村うさぎ (著), 100%ORANGE (イラスト)



内容紹介
自分のこと好きですか?嫌いですか?心ひそかに悩んでいることって誰にでもあるはず。顔のこと、体のこと、性格のこと…他人から見れば些細なことでも本人には大問題。深刻化すると大変なことにしまう<自分嫌い>とどう向き合えばいいのか。自称<自分嫌いのプロ>が全女性に向けて心から書き下ろす、きびしくも限りなくやさしい一冊。 「どんなに悩んでも苦しんでも…出口のないトンネルはないのよ」著者がはじめて10代に向けて書いたエッセイです! 
内容(「BOOK」データベースより)
「あるがままの自分を受け入れて、自分を好きになりなさい。」って、そんなのウソだろ!!!…と思う世のすべての女性におくる、すべてのなぐさめとウソばっかりのキレイごとを蹴散らしつつ、自分嫌いの呪いを解き放つための、待望の1冊。



10代のそれも女性に限らず、老いた男のぼくだって、毎日のように己のなかの『嫌い』と向き合い、日々悶々と葛藤を繰り返しているのが事実です。

相田みつをさんの『にんげんだもの』を思い出します。

人間とは悩むために生まれてきた。そんな動物なんだ、それが人間の特権!?なんだから、それをたのしまない手はないと、いつのころからか、笑い飛ばせるようにもなってきた。

そう達観できたとしても、そこからはまた新たな、『嫌い』に派生する問題が起こってきますね、否が応でも、自分の影とおなじようについて離れないもののようです。

『嫌い』を突き放し距離を置き、客観的に自己と対峙するといいよとアドヴァイスされています。
『嫌い』の裏返しに『好き』がある。『嫌い』の大きさだけ『好き』がありますよね。
よくいわれるように、自分以上にだれが自分のことを知り、愛するというのでしょう。

人は人、みんな違っていい、違いを率直に互いに認め合うことが、とりもなおさず、自己認識につながるのでしょう。そして、あるがままの自分を愛し育てる客観的な立場に立てるといいのだとおもいます。

『あるがまま』まさしく、「レット・イット・ビー」("Let It Be")ですよ!
わかりやすく説いた現代の哲学書ではないでしょうか!?

実に身近に、わかりやすく書かれているので、すっとからだに呼吸するように吸収できるといいねぇ~。
そうしたいですね、そうしましょうね。自分のことが、うんと好きになって肌艶だって生き生きしてきそうですよ!?