罰当たりめ!と、おもう

 





            触れてよく感じ

            よく聞こえ

            よく味わえ

            よく嗅げ

            よく見られる



            生来、繊細な五感を与えられながら

            そのことに悩み苦しむ日々の己を憎む

            感謝こそすれ、恨む筋合いのものじゃないのに

            なんと罰当たりなことをおもうのでしょう



            本来、優越感に値するものも

            そのシチュエーションによっては

            己のなかの葛藤、劣等感に変わるのか



            なんと、わがままなこと

            なんと、屈折したわたし

            なんと、愚かなこと