カレル・チャペックの短編集

人生の最高の伴侶

本当にホント!
素敵な伴侶にめぐり合えました

遅きに失した感はするのですが
この出合いを人生のターニングポイントとして
善い刺激をさらにたくさんいただき
感謝の毎日を過ごせるよう努め励んでいきたいと
強く思いました




小説との出合いが
チャペック短編小説だったら
ぼくの人生は大きく変わっていただろうなぁ
いやいや
どんな人生を歩んでこようとも齢を重ねた
いまだからこそ大きな収穫が得られるのでしょう

濁り澱んだ全身の血が
チャペックの短編集に濾過され
そのあと真の自由を得
澄んだ清流に戻され奔放に遊ぶ
こころを取り戻した血のよろこびが
読後の素敵な余韻になっているのを感じます


田才益夫さんの訳者あとがきもこれまでで最高に素敵です。失礼ながらチャペックの全霊が田才さんに乗り移ったかに思われるメッセージかと思います(笑)そういった性格をもったチャペックであり、この短編集なんだと思います。下記を読み、書店で本の帯にあるメッセージを読んで購入しない人はいないだろうなぁ(笑)と思いたいです。
中味薄弱なぼくのレビュー内容より多くって恐縮ですが下記引用させていただきます。
チャペックの人生の多重性に注目する。いまの人生ではなく、もっとほかの人生を送りうる可能性もあったのだ。だが、よりによって、最低の(現在の)人生を選んでしまった。しかし今となっては取り返しがつかない。そのような人生を誰もが送っているのだ。きっと誰もが自分の人生を振り返って、何らかの後悔をしているだろう。お金がある人も、お金のない人も税金を納めなくても年だけは平等に、ただでもらえる。
 チャペックの小説は、やさしい言葉でそれらの俗人の抱く疑問をやわらかく包み込んでくれる。これから、ふさぎの虫に刺されるとか、理由もなしに気が滅入るとかいうようなときには、チャペックの短編を読むといい、苦しみや、悩みを解きほぐしてくれる。それがチャペックのかけがえのない魅力である。

星5つ(評価:星5つが最高、星1つが最低)






【memo】
裁判員制度の際、この「カレル・チャペックの短編集」のなかの『陪審員』は大いに参考になるだろう