カレル・チャペックの童話の作り方


チャペックの童話を
翻訳者が変わり
絵本から童話という形態を変えて手にするのとでは
ずいぶん印象が変わることに気づいた

いろんなカタチでたのしめるのはありがたい

『とってもながーいお医者さんの童話』より
『ソリマーンのお姫さまのお話』のダジャレ(言葉遊び)訳注は
たいへんたのしませていただいた(笑)
ほかにもこれより先の話での『郵便屋さんの童話』の33個の悪口はじめ
訳注からチャペックのお茶目さん!?ぶりが伝わってきてうれしかった(笑)

『童話の理論』では、以前読んだ中沢新一
「人類最古の哲学―カイエ・ソバージュ」での学習が生きた
訳者あとがき『童話研究の歴史を実証的に抑え』とあるように
「人類最古の哲学―カイエ・ソバージュ」と照会・照合し
今後、思考・学習する上で大いに示唆に富む話です

『童話の発生のための単なる前提』として述べている
『言葉の創造的恣意』『童話は何よりも行動です。』
『行動は語りの産物です。』には感銘した

【私的メモ】152-153ページ
『原始的思考はいかなる場合にも~』に始まる二つの段落は記憶に留めておきたい



星5つ(評価:星5つが最高、星1つが最低)



【私的資料】
下記すべて中沢 新一/著
・人類最古の哲学(講談社選書メチエ 231)
・熊から王へ(講談社選書メチエ 239)
・愛と経済のロゴス(講談社選書メチエ 260)
・神の発明(講談社選書メチエ 271)
対称性人類学(講談社選書メチエ 291)