富而不驕/富岡鉄斎(8)

 



富而不驕



富みて驕らず。


どんなときにも

乱れることなく静かに

己と向き合い

己を客観視していたい



ものさしをあてるものによって

単位を変えちゃいけませんね



自分勝手な単位で

ものを測ってはいけませんね



いつも

どんなときにも

乱れ狂わない

歪みのない

強固な己の意志をもった

こころのものさしをもちたい





富而不驕図 大正13年 89歳  (清荒神清澄寺蔵)
*書の画像省略します(←hagetakaコメント)

富みて驕らず。
 鐵齋外史。時に年九十。


 賛文は『史記・五帝本紀』の帝堯の項の「富みて驕らず、貴して舒(あなど)らず」から引いたもので、富貴であっても驕りたかぶらないことが大切だの意。