土には見えないけれどいつもいっぱい種がある―原田大助詩集(ブック・レビュー)




レビューをアップしていない「ぼくのきもち」を入れて、
これで、原田大助さんの詩集をすべて拝読しました。

この詩集は、タイトルがそうであるように!?
ではないのでしょうが、少し長めの詩が入っていて、
伝えたいメッセージが多く、
テーマもより大きく展開されていっています。

山元加津子さんとの地理的距離の影響なのでしょうか!?

わずらわしいと、かかわりを拒み、流されるままにいたり、
大切なこと、本質に想いをいたせず、
つい忘れてしまい、より容易な方向に位置づけてしまいがちです。

そうしたほうが、生きやすいものだから、
衣食住のなかに、よろこびとかしあわせ求め、
心の隙間を満たすように、また、むさぼるように、
経済活動に多くを奪われてしまっているように思います。

人間として、人としての真のしあわせの追求を、
遠いところに追いやり、社会のなかで、生活のなかで、
私たちは私たちを大きく育てるのではなく、むしろ、
それとは反対に小さくしていっているように思えてならないのです。

人生のなかで、運命のなかで、
落とし、失くしたものに気づき、
探し、さらには、ほんものを追求する旅が、
旅の目的が、大助さんの詩には、
路傍の石や名も知らぬ花のように、
たくさん散りばめられているように思います。

大助さんの詩が、これからも、
私も含め、多くの迷える人たちの、
人生や社会の羅針盤であってくれればと願っています。




満足度:星5つ(評価:星5つが最高、星1つが最低)




原田大助詩画集 好きやって…言わないくらい好きやって(ブック・レビュー)
http://blogs.yahoo.co.jp/hagetaka0/55021065.html
きみが すきや
http://blogs.yahoo.co.jp/hagetaka0/54881771.html
さびしいときは心のかぜです(ブック・レビュー)
http://blogs.yahoo.co.jp/hagetaka0/54700339.html