私は綾小路きみまろファン(2003.02.10)

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眠れないので、夜明けまで、綾小路きみまろのカセットとCDを聞き楽しんだ。

およそ7年以上も前の話になるが、九州・霧島温泉ツアーに出掛けた折りのこと。観光バスのなかで、スピーカーから流れてくる博多弁?のおもしろい本音トークに、ひとり大笑いをしていた。

とりわけ、印象に残った話が、クリスマスになれば、ひもときたくなるオー・ヘンリー作「賢者のおくりもの」の話をズバリ!ひとことで言ってのけたことだった。
この短編小説のストーリーは、ここで話すまでもないだろうが、念のため、要約しておく。記憶は曖昧だが、大きくは間違っていないだろう。

貧しい?若夫婦がいる。妻は自分の長い髪を切り売って、愛する夫へのクリスマス・プレゼントに懐中時計の鎖を購入する。夫は夫で、代々伝わってきた形見の金の懐中時計を質に入れて、愛する妻へ長い髪に合うベッコウの櫛を買う。仕事から帰って、プレゼントの櫛をつける長い髪がない妻に驚く夫。互いに使えないものをおくりものに選んだというあらすじ。(もっとも話は、そんな単純じゃなく、奥は深い)

スピーカの主は、この話を「単なるコミュニケーション不足の夫婦話」と切り捨てた。言い得て妙だ。

私のなかの美談が、一瞬にして壊された。で、改めて頷かずにはいられない自分に気づく。
そのときの声が綾小路きみまろであったのかどうか確証はない。カセットをHPから注文するにあたって、そんなメッセージを送ったが、そうだといった返事をいただけずにいるから、わからないままだ。

が、たとえ違ったとしても、いま、彼に会えたことは、大いにうれしい。
九州出身の人に出会うなど、機会があれば、こんな人、知らんかなぁと探していた。昨年暮れに、らしき人物の名を知った。インターネット検索して、綾小路きみまろに行き当たったというわけだ。

新年早々の「笑点」TV番組で初めて実物と出会った。
漫才ブームのとき、ビートたけしが話題にしたネタにも似たところがあるだろうか。でも、違う。綾小路きみまろ独自の世界が広がっている。現実を直視して、本音で本音を語っている。だから、通常なら反発が起こって当然の話にも、だれもうなずかずにはいられない。人の心の内を代弁しているといってもいいだろう。己の心中を読まれた人はもう、笑うしかないのではないかと思う。これから期待したい人だと思っている。応援したい。

ファンのひとりとしてメルマガも購読していたが、後日中止する。
私の熱しやすく冷めやすい性格は、ここでも健在?だった。

(2004.07.08改訂)
(2003.02.10)


【写真:第1弾綾小路きみまろの爆笑ライブ生中継カセット】