【ブックレビュー】上方落語 桂米朝コレクション〈4〉商売繁盛 (ちくま文庫)

 

タイトル:上方落語 桂米朝コレクション〈4〉商売繁盛
米朝(著)筑摩書房




これまでで、いちばん単純なようで、
バカなぼくの笑いのつぼに入ったのでしょう、
このシリーズでは、はじめて吹き出し
声に出して笑いました。

笑いが吹き出したのは実に何十年ぶりだろうと、
このこと自体が笑いを生み出しています(爆?)

「帯久」に登場する奉行のような裁きが現実にあれば、
この世の中、どんなに生き甲斐を感じることでしょう。
はてなの茶碗」「高津の富」嗚呼、あやかりたい!

短く単純明快、たくさんアレンジがききそうで、
もうこれ以上にバカバカしい創作できそうにない噺の極みを感じた。
「商売根問」実に滑稽なのに抱腹絶倒(爆!)吹き出しました。

「しまつの極意」「牛の丸薬」のように、
お世辞のひとつや、嘘もいえて、商売をせなあきまへんのやが、
どうも、わたしゃ、それができまへんのやなぁ・・・

ずっと、辛抱を強いられる商売をやってまんねん!
みなと同じ生き方をやらな、そら、あきまへんのは、
重々わかっておますのやが、頑固で、天の邪鬼なもんでして、へぇなぁ。

商売をうまいこと運ぼうと思たら、
群れのなかに溶け込まんと、あきまへんのかなぁ。

『お前はんは、猜疑心が強うてあきまへんなぁ。
人間、性格変えられんと思てるやろ、
そやないで、変われるんやで、変えてみ。
きっと、商売、ええように運ぶんやさかいなぁ。』
と、いまは亡き某デザイン会社社長からのアドバイス

でも、その当時と、なにひとつ変わらんし、
変えられずにいる、変えとうない自分がいます。



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