加藤登紀子 全曲集

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加藤登紀子 全曲集】

まさか加藤登紀子のアルバムを買うとは思ってもいなかった(笑)
これまで積極的に聴こうなどと思ったこともなく、
正直言って、深い意味などなにもなく、むしろ加藤登紀子を好んではいなかった。

それがどうしたことだろう。

高校時代美術部の友人の病死を知った。
彼の、どちらかというと不幸な生涯に想いを馳せた。
ぼくとも親しくしていた両親の死、相次いで、妹さんの結婚・出産、そして自殺。
そして本人の脳障害による大手術。頼る者が誰もいないと献血協力を依頼してきた。
退院したと連絡後は、また、以前のように音信不通となり、知ったときには、
結婚もし、一級建築事務所を開設していた。その後もまた、音信不通。
で、突然の電話、ちょうど、ある先輩の個展があったこともあり、
そこで実に久しぶりに会った。痩せてはいたが、元気そうで安心した。
建築事務所は廃業。先の結婚は破綻、いまは、別の女性と同棲しているとか。
まぁ、しあわせにはしているとのことだった。
彼の死を予言する最期の再会だったのかと、いまになって思う。

こんな不幸を知ることが昨年多々あって、ぼくが生かされていることに感謝する日が続いた。

そんななか、どこからともなく、耳に入ってきたのが加藤登紀子の歌だった。
大人の童謡といった風で、なぜか何に抵抗もなく自然にからだに浸透してくるのを感じた。

いろいろな人生のわだちが刻まれ、穏やかな時間に包まれる曲に満たされているアルバムでしょうか!?

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01.ひとり寝の子守唄
02.琵琶湖周航の歌
03.知床旅情
04.リリー・マルレーン(LILIMARLEEN)
05.灰色の瞳(AQUELLOOS OJOS GRISES)(デュエット:長谷川きよし)
06.黒の舟唄
07.難破船
08.百万本のバラ
09.愛のくらし
10.哀しみのダンス
11.この空を飛べたら
12.灰色の季節
13.帰りたい帰れない
14.時代おくれの酒場
15.あなたの行く朝
16.愛する人に歌わせないで
17.希望
18.赤い風船
19.美しき五月パリ