塩川悠子さんの世界

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先の日曜夜、下記コンサートに行って来ました。

大阪コレギウム・ムジクム
マンスリーコンサートNo.283
音楽市場
マンスリー・スペシャ
~ヴァイオリニスト・塩川悠子さんをお招きして~
2005.10.16 (sun) T18:00- 日本福音ルーテル大阪教会

【プログラム】
・W.A.モーツァルト:ディヴェルティメント ヘ長調K.138
J.S.バッハ:2本のヴァイオリンのための協奏曲ニ短調 BWV1043
 ヴァイオリン 塩川悠子 木村直子
(休憩)
・W.A.モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲No.5イ長調「トルコ風」K.138
 ヴァイオリン 塩川悠子

【出演】
シンフォニア・コレギウムOSAKA
・指揮:当間修一


すばらしい音色を耳にさせていただけた。
芸術的な響き、音色とは、かくあるのだろうと思った。
二曲目、三曲目と塩川氏の音楽世界を堪能させていただいた。
一生忘れることのないヴァイオリンの音色になるでしょう。
専門的なことは門外漢で感性としてしかわからないが、
音の密度といったらいいのかしら、明らかに一般の演奏とは異なる。
良い意味での音楽的緊張感に包まれた、繊細なのは当然、
深度を高い密度といったイメージの音色、響きのように思った。
氏の音楽づくりが、いたるところに生きているのを肌で感じた。
なにものも介入させない、とりわけモーツァルトの世界を表現していたと思う。

頭の先からつま先まで、からだ全体で、全霊で、
しかも押しつけでない、どこまでもピュアといえばいいでしょうか、
自然な響きを追求、表出していたように思う。
弦を刻む繊細な手の指先が、そして、宙をみる目が印象的でした。
演奏後の笑顔はじめ、隅々まで、
自信に裏打ちされ、まだ余裕を十分残しての演奏だといえよう。
後の楽団員にも、感動的だったようで涙腺がゆるんだかに思える人を目にした。

ぼくは、ダイヤモンド・ダストの映像シーンをイメージした。
空気に溶け合ってなお、空気の振動に遊びたのしんでいる
きらきら光り輝く、音が飛び交っているんですよ。
ぼくは、しあわせをいっぱいいただきました。
塩川悠子さん、ありがとうございました。

このときと似た経験としては、
小林研一郎指揮による演奏を聴いたときに一度ある。


写真は、当日午後、姫路城内で見つけた花、なんという花なんでしょう?
直径5ミリ程度の実に小さく可憐な花でした。頭を地面に、這うような姿で撮りました(笑)