ありがとう(昨年2004.10.15記)

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肌寒くて目覚めた
いつものくせで
夜中のベランダに出る
外気はさほど寒くはない

夜空を仰ぐ
幾筋かの雲だけ
青空が広がっているのが想像できる
星はひとつとして見えず寂しい

どれほど遠くから運ばれて来るのだろうか
キンモクセイのほのかな甘い香りに
からだ全体が包まれる

こうして毎日、時々刻々と
目で、鼻で、耳で、肌で、そう全身で
言葉で言い表せないほどいっぱいいっぱい
しあわせに触れるよろこびに浸っている

現実の悲しい事件、事故
そして社会現象
いろいろな人々の生活を知るほどに
なおさらのこと
余計にしあわせなのを思う

こんなことでいいのだろうかとも

ありがとう、ありがとうって
おまえはうるさいわ
なにかにつけ、ありがとうって…
友人にしかられた

でも、でも、でも
口にできるのは
ありがとう
しかないものなあ

ただただ感謝あるのみ

いま、5時40分
じつに美しい青空が眼前に広がっている

また、しあわせをいただいちゃいました


(昨年2004.10.15記)


【写真:ツユクサ
最大左右15mmもあっただろうか
まあ、ここまで開ききると
ちょっとツユクサのイメージが壊れるが

大阪・umeda DT towerの南道路脇にも
多くのツタ群(帯状)のなかに混じって
たった一カ所だけに咲いている
横を通るたび、私の秘密の場所
ひそかなたのしみにしている